結論としては、特に問題なく快適に描けます。
よくproと比較して指摘される液晶の厚みはタブを斜めに傾けないとわからないし、線がひかれるスピードの遅さも全く体感できない。
家電量販店で実際に実物に触ってみて気にならなかった人ならiPadでいいんじゃないかな。
ただし
600dpi以上の高解像度でA5やB5の原稿を描こうとするとレイヤー数等に制限があるのでこれだけは注意(メモリが2GBなのが原因。今後4GBの無印iPadが出れば手放しでproじゃなく無印を勧められるんですけどね)
ちなみに350dpiだとそれなりにレイヤー数ある。
買い物
この2つさえあれば絵を描ける(新品5万前後)
- Apple iPad 第6世代 9.7インチ ( Wi-Fi, 32GB ) … 36,000~39,000円ぐらい
B5ノートと大体同じサイズ(微妙に小さい)十分大きいし描きやすい。
ペンシルに対応しているのは6世代で、5世代以前は対応していないので注意。
自宅かWi-Fiスポットでしか使わないならWi-Fiで十分。
普通の使い方なら32GBで十分(容量でかいゲームアプリでも2GBぐらい)
去年出たものなのでまだ中古価格は高めですね。
Amazonだとたまに三千円ぐらいポイント還元してる時がありました。
- Apple Pencil 第1世代(MK0C2J/A) … 11,000円ぐらい
旧型なので中古が割と安い。送料込8千円ぐらいのものもある。
LightningアダプタがついてなくてもiPad本体に挿せば充電できるので、ペン本体のみの中古を買っても大丈夫です。
2世代Apple Pencilは6世代iPadに対応していないので注意。
ちなみに普通のスマホ用ペンでも絵は描けますが、筆圧がつかないので均一な濃さと太さの線になります(文字やシンプルな絵を描くだけなら問題なし)
あとは最低限この3つを揃えれば快適に描ける(+3千円前後)
- iOS用ペイントアプリ…0円~1,200円(※CLIP STUDIOは月額制)
無料アプリも沢山ありますが、やっぱり有料アプリが描きやすい。
1,200円のProcreateがお勧めです。海外製なので日本人が使うと取っ付きづらいかもしれないけど値段の割に高性能。
体験版はありませんが、仮に自分に合わなかったとしても90日以内なら
返金できるので安心。
- ペーパーライクフィルム … 1,500~2,000円ぐらい
デフォルトのままだとツルツルして描きづらい表面が、描きやすくなります。
画質が少し下がるのと摩擦が強くざらざらしているためペン先が擦り減りやすいのと指を滑らせると痛くなりやすいのがデメリット。
ペン先と指に優しいものが良いならざらざら感弱めのケント紙タイプがお勧め。普通にタブレットPCとして指で操作して使える程度には指に優しいです。でもあまり擦りすぎるとちょっとヒリヒリする。
画面に光が反射して見づらい場合「ノングレア」の文字が入っているフィルムにしましょう(大体のペーパーライクは入ってますが)
たまに楽天等でセールやってたりするのでチェックしてみるといいかも。
ペンタブでツルツルの板に描くのに慣れてる私はいらないかなと思ってたけど、試しに付けてみたら気持ち良く描けるようになりましたねやっぱり。画面に部屋の光と自分の顔があまりはっきり映らなくなったのとコンコンというペンの当たる音がマイルドになったのも嬉しい。
ないとツルツル滑る。
鉛筆用のグリップが使えるようです。こちらが参考になりました。
Apple Pencilに合うのはどれだ!?鉛筆グリップ大戦争! | レッツトライ!しもしも
クツワ「プニュグリップ」が色んな文具店や100均等で売ってたので買ってみたけど気持ちいいですね。他のも試してみたい。
必要になったら買い足したい
家だけで使ってる分には必要ない。
ただペンやペンキャップを紛失するのは怖いので100均でもいいからペンケースはあったほうがいいかも。
本体とペンをくっつけたい場合こちらが参考になりそう。
6つの収納方法を比較—Apple Pencil収納ケースの正解は…3択! | 8vivid
(二世代ペンだと本体にくっつく仕様になったので悩む必要はなくなったようです)
買う予定ないけど仮に買うなら
ESRのペン収納タイプケース買いそう。色のバリエーションほしい。
スタンドなくても足に乗せて描けなくもない。でも長時間乗せると重い。
KKaMM ノートパソコンスタンド買ってみたけど倒れやすいし足がきついし自分には合わなかった多分今後使わなそう 普通に絵描けたので合う人にはいいと思う。
ペーパーライクフィルムだと多分磨り減るので後で買い足すことになると思う。Apple純正品はペン先まで高いですね…。
iPadお絵描き使用感
- ほんとにノートに描いてる感覚。サクサク描けるのでただ線ひいてるだけで気持ちいい。
- ペンタブではサイドボタンスポイトを愛用してたのでボタンがないのが残念。でもアプリのボタン使えばなんとかなる。
- 高性能有料ペイントアプリにもっと選択肢がほしい。クリスタが月額制で高いので実質Procreate一択になっている(その2つすらないAndroidよりマシだけど)
iPadの快適な所
ゲームアプリの大体はサクサクだけど「アイドルマスターシャイニーカラーズ」等この機種だと重いブラウザゲームもあるらしい。
- バグ・不具合少なめ
- そこそこ軽い
- 手触りが良い
- デフォルトのままだと眩しくて目に痛いけど、目に優しい調整もできる
お絵描きと関係ないiPadの不満点
- WindowsやAndroidの自由度に慣れてると物足りない
ホーム画面全然いじれないしカスタム自由度がとても低い。ただそのせいで迷う必要がないのは初心者向けなのかもしれない。
- アプリからテキストコピーができない
- アプリからダウンロード購入ができない
不便すぎたので買い物はブラウザ上で通販サイト・ダウンロード販売サイトを開いてそこからやるようにしました。
ツイッターもブラウザで動くクライアントを使ってます。
- デフォルトブラウザをSafariから変更できない。
Safariが使いづらいのでタブブラウザアプリを使ってるんですが、たとえばメールアプリからメールの本文中にあるURLを開こうとするとSafariで開いてしまう。
熱いってほどじゃないけどじんわり温かい感じ。熱くなる部分に手を置かないようにして絵を描いてる。
ただこれはiPadに限らずどんなタブレットPCを使っても避けられない事だと思う。
第6世代iPad(32GB)以外の選択肢を考える(予算7万以下)
iPad Pro 10.5インチ(64GB)中古 + Apple Pencil
予算6~7万円ぐらい。
安く第6世代iPadより高性能なものが欲しい人向け。
第6世代iPadがメモリ2GBなのに対しこっちはメモリ4GBなので高解像度の絵も描ける。
中古が信頼できない人は公式サイトで買える認定整備済製品(半中古)がお勧め。いつ入荷されるかわからないしすぐ売り切れるのでスマホでブックマークしてチェックしよう。
Android対応ペンタブレット(板タブ)
予算はAndroidスマホ(タブレットPC)代+3~8千円ぐらい。
対応機種はXP-PenのStarG640S、Deco ProやHUIONのH610PROV2など(HUIONは他にもいろんな機種が対応)
単にスマホやタブレットPC持ってるけどPC持ってない人がデジタルイラスト描きたいだけならこれが最安コースだと思う。
ペンタブによってはAndroid化したFire10で動いたという報告もあり、Fire10はアマゾンセール時に買うと安い。
ただAndroidがデジタルイラスト方面にやる気がないのと性能のいい有料ペイントアプリが無いのがネック(アイビスペイントかメディバンペイントで十分なら問題ないが)
Bluetooth対応したらワイヤレス化してタブレットスタンドにタブレットPC設置して寝っ転がって描けそうな気がするけど難しいですかね…。
raytrektab 10インチ
予算7~8万円ぐらい。
Windowsタブなので色んなツールが使えるのが魅力。
iPadと違いマイナーなためあまり情報が出回ってないので、中~上級者向けかもしれない。
これよりスペックが低い8インチ版は4~5万ぐらい(公式販売終了済)